株式会社ジェイ・プラン

COLUMN
だから開発はオモシロイ

第40回 キーワードは厳選

商業施設新聞 2018年1月23日(火)掲載

松の内も過ぎ、すっかりお正月気分も抜けたが、あらためて新年を迎えこんなことを考えたのである。

平成も30年目に入り一区切り、そして現天皇陛下も来年の4月末をもって退位し新年号となる。更にその翌年は待望のオ・モ・テ・ナ・シのオリンピックがTOKYOで開催される。

政治の世界に目を向けてみると、野党のだらしなさにより?今後も諸問題を抱えながらも自民安倍政権が継続、特に北朝鮮問題は予断を許さず、どう着地していくのか?

そして消費経済社会においては、今後も一筋縄で行かず、生き残りをかけた競争がより激化することは間違いないのだろう。

これらの情勢を踏まえると大きく何かが変化していくのだろう。

とすると開発業界においては、新たな局面に対応すべく原点に戻りリセットボタンを押してみる必要がある。

テナントにとっては自社自店の立ち位置を考え出店開発戦略の練り直しにより、更に慎重なジャッジメントがより重要になってくる。

即ち対象案件を見極める前に①どこに点を打つか?②どこと組むか?③店内立地は?④経済条件は?…等々である。

一方デベロッパーから見てみると、自店を分析した上で、消費者が求めている欠落業種・アイテムの充実、同様に競合他店に勝てるための戦略、特にテナント誘致の面ではどのテナントに声をかけるべきか?の検討は最重要課題である。

テナント・デべに限らず、アルバイト・パート・社員の人員募集をしてもなかなか応募者が集まらないという人手不足問題があらゆる業種で顕在化し、必然的に給与・時給の高騰があり経営計画を変えざるを得ないとこまで来ている。

特に飲食業界においては外国人の労働力抜きには考えられなくなってきている。

いくら人手不足だからと言って、採用の入口(面接など)の重要性もさることながら、その後の教育はもっともっと大切だというのを再認識すべきである。

以上様々な事を記してきたが、それらのシーンでどの様なジャッジメント・選択をするかによってその後の結果が大きく違ってくる、だからこそ今年はキーワード『原点に返って更に厳選』あらためてこの『厳選』という言葉を忘れず大切にして実り多き一年にしたいものである。

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