株式会社ジェイ・プラン

COLUMN
だから開発はオモシロイ

第41回 ますます開発の重要性

商業施設新聞 2018年2月20日(火)掲載

今冬の商戦も一段落、特に昨年からの気温の低下による後押しもあり好業績を上げた店舗・会社も数多く見受けられる。正にお天気様さまである。

と同時に株価の上昇も決して見逃せない一要因となっている。

と言いながら一方で消費経済全体に目を向けてみると、個人消費は決して増える事もなく横ばい、多くの経済学者・経営者などの年頭景気予測等を見てもかなり厳しい見通しで慎重論が大多数。なかなか思うようにならないのが世の常である。

その様な経済環境下、景気の上昇を願う事自体無理な注文であり、今後も当たり前に横ばい状態が続くであろうと思う事の方が自然なのではないかと思うのである。

それらの中でどの様に『居場所』を確保できるか?その為の発想、即ち変えなくてはならない点、変えてはいけない点そして新しく何をどの様にするか?その見極めと思考・考動が極めて重要になってくる。

『開発』に目を向けてみると、この様な一筋縄ではいかない経済情勢下でも、SCの新規開業は昨年より減るものの本年度は42施設が予定されている。

必然的に他SCとの競合はより激しくなりその存在価値が消費者から容赦なく問われ選別される、更にすっかり市民権を得た便利なEコマースとの戦いは避けられそうもない。又営業時間や休日問題が足かせになっての人材不足等々諸課題を抱えながらも、賢くなった消費者の足を向けさせなければならない。

テナントにとってみると、タイトル通り『ますます開発の重要性』がクローズアップされそれに携わる『開発担当者』の力量によって、企業の盛衰が左右されるかもしれない。

どこに点を打つか?競合店は?どのデべと組むか?…先号でも著したが検討課題は山積みであり、その職責は重いのである。

SC及びテナントに限らず、必然的にいつの時代でも経営者にとってみると『優秀な人材』を欲するものであり、偶然には決して『人材』は育たないと認識すべきであり、時間とコストがかかるのは当り前と覚悟を惜しまず、その為の教育『人罪』ならぬ『人財』育成に力を最大限注ぐべきである。

いつの世も仕事を動かすのは『人=人財』でしかないのである。

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